学習塾リップル

コラム

2024年9月20日

The sophisticated #005

どうも,中の人です。Nコラムの5回目。

よく私は褒めずに怒るので生徒のみなさんから敬遠されていますが,
たまに生徒から「私は褒められたら伸びるタイプだ(だから褒めて)」
なんて話を聞きます。それ,本当に正しいのでしょうか?

褒めることを続けると…「褒められることが当たり前になる」
状況を生みます。生徒たちは自己評価の姿勢ではなく,
周囲の評価を気にしすぎる状態に陥ってしまうかもしれません。
<挑戦>しなくなるリスクがあります。

また,「褒められること」しかしなくなりがちです。
褒めて伸ばすことは,子どもたちの自己肯定感を高め,
やる気を伸ばす効果があるとされていますが,
一方で難しい課題を避けようとするデメリットがあります。
褒められ続けることで生徒たちは「褒められること」自体が
目的となってしまい,正解を得られる簡単な課題のみを
選ぶようになってしまいかねません。
できない問題は質問をするような形で
答えだけを聞く/引き出す状況をよく自習室で見かけます。

私が,褒めたくないというわけではなく,
「褒めすぎる/褒められすぎる」という行為に注意しましょう,
という話です。